「キリスト教的ヴィパッサナー瞑想について」

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イエズス会 柳田敏洋,S.J.

ヴィパッサナー瞑想は仏教に由来する瞑想法で、おもにミャンマー、タイ、スリランカなど上座部仏教で伝えられてきましたが、現在優れた複数の指導者を通して世界中に広がっている瞑想法で、宗教に関係なく多くの人が与っています。

「ヴィパッサナー」とは「はっきり見る」、「あるがままに洞察する」ということを意味するパーリ語で「気づきの瞑想」とも言われています。具体的には一日少なくとも5時間(1回45分〜1時間×5回)の静座(椅子でもよい)をしたり、歩行しながら呼吸の観察や体の感覚の観察をすることによって、そこで生じている様々な感覚を「心地よい」「心地よくない」などの快・不快の心の反応を脇に置いて、あるがままに受けとめてゆくという瞑想法です。これが深まってゆくと、心の中に生じてくる怒りや決めつけ、不安や恐れなどの否定的感情や考えに素早く気づき、価値判断を入れずにあるがままに自己観察することをとおして自分を解放してゆくことができるようになります。

この瞑想法は「外から入るもので人を汚すものは何もなく、人の中から出て来るものが人を汚す」(マルコ7.15)とおっしゃったイエスの心を理解する助けとなります。また、イエスは「空の鳥を見よ、野の花を見よ」とおっしゃり、どのような小さな存在も父なる神の愛によって支えられていることを示されましたが、ヴィパッサナー瞑想は「あるがままの世界」に気づき、そのあるがままを「よし」として受けとめることができるようになることを目指します。これは、イエスが伝えた「神の国」の現実に目覚めてゆく瞑想法だと言えます。またロヨラのイグナチオの言う霊操の「不偏心」をより具体的に身につけ、心を一層の自由と穏やかさに深めてゆく方法です。

この瞑想では、キリスト者のためにイエスの心に近づくという観点から聖書に基づいたキリスト教的ヴィパッサナー瞑想を行ないます。

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・  坐禅式でお座りなる場合、座りやすい服装をご用意ください。

・  また坐禅式でお座りになる場合、腰の下に入れるご自分にあったクッション(坐布)をご用意くださるとよいと思います。
    (当院にも、備え付けの坐布がございます。)

・  膝や腰・背中に不自由を感じておいでの方は椅子に座って瞑想していただいて結構です。

8日間のヴィパッサナー瞑想に与かった方の体験談はこちらから